研究課題/領域番号 |
18K14104
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
ポティ ジョリス 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (20815013)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 血管正常化 / VEGF / ペリサイト / 血管内皮細胞 / マイクロデバイス / 血管新生 / 抗血管新生療法 |
研究実績の概要 |
近年、抗血管新生薬剤と抗癌剤との併用時により大きな腫瘍抑制効果が得られることが報告され、抗血管新生薬剤による「血管正常化」が薬物を運ぶラインを保ち、抗腫瘍効果の向上に寄与するとの考えが提唱されるようになってきた。微小血管は血管内皮細胞を裏打ちするように壁細胞(ペリサイト)が存在し、構造および機能の面で血管安定化に寄与している。しかし、抗血管新生薬投与における血管正常化過程のメカニズムは明らかになっておらず、各種構成細胞および微小環境制御を可能とし、細胞レベルで観察可能なin vitroシステムへの期待が高まる。本研究では、ペリサイトを含む血管微小環境を再現したin vitroシステムを構築し、抗血管新生薬による「血管正常化」過程 を明らかにすることを目指す。血管を取り巻く微小環境と血管新生およびバリア機能との関係性を明らかにし、各種抗血管新生薬の血管正常化における有効性について検証する。 本年度は、ペリサイトを導入した微小血管モデルの構築を行った。コラーゲンゲルの三次元マイクロ加工技術を利用し、ペリサイトとヒト臍帯静脈由来血管内皮細胞を導入することで、ペリサイトを導入した微小血管モデルの構築を行う。細胞濃度、培養時間について検討し、ペリサイトのカバー率を制御した系を確立した。 VEGFモノクローナル抗体であるベバシズマブに加え、VEGFR(血管内皮増殖因子受容体)を標的とするマルチターゲット型の分子標的薬であるソラフェニブ、スニチニブを上記微小血管モデルに作用させ、血管新生(本数・長さ)、血管透過性(70 kDa, 2000 kDaデキストラン分子)、ペリサイト のカバー率などから血管新生阻害効果、血管安定性効果について定量的な評価を行った。
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