研究課題/領域番号 |
18K14123
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
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研究機関 | 豊田工業大学 |
研究代表者 |
田辺 賢士 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00714859)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 非線形伝導 / インダクタ / インダクタンス / ナノマイクロデバイス |
研究成果の概要 |
抵抗,キャパシタ,インダクタは電気回路の基本受動素子である.抵抗やキャパシタは物質中の電子状態に顕著に依存し,電気伝導率や誘電率といった物質固有の示強変数と結びつき,基礎物理,応用物理の両面から活発に研究されている.一方でインダクタは,古典電磁気学に基づいたコイル型構造から大きな進展はなく,インダクタの新しい原理が求められる.そこで我々は,非線形伝導由来の新しいインダクタ開発を目指して研究を行った。まず分子性結晶を用いて,1000 Hを超える巨大なインダクタンスの観測に成功した.つぎにGe薄膜を用いて,実験を行うことで,基板の影響,特に基板の熱伝導率が重要になることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまでのインダクタとは異なる、非線形伝導に由来した新しいインダクタ開発を目指したものである。このインダクタは従来型とは異なる様々な特徴を有している。まず大きなインダクタンスを得ることが可能であり、また微細化することも可能である。一方、問題点は、周波数帯域があまり大きくならないこと、低温で実験が行われた点である。この2つの課題を今後解決することで、微細で、大きなインダクタンスを有するデバイスが実現することが期待される。
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