研究課題/領域番号 |
18K14159
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
小川 達彦 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力科学研究所 原子力基礎工学研究センター, 研究副主幹 (20632847)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 原子核反応 / 核分裂 / 原子核蒸発 / モンテカルロ計算 / 蒸発 / 二次粒子 / 核反応モデル / 二次中性子 / 統計崩壊 / 準位密度 / 角運動量 / 蒸発反応 / 荷電粒子 / エネルギー分布 / 統計崩壊モデル / 二次放射線 / 核反応理論モデル / 核融合反応 |
研究成果の概要 |
本研究では、主に3つの成果を得た。一つは鉛208と酸素16の核子移行反応から生じる複合核の核分裂を計測し、核分裂片のエネルギーや質量などの分析をする実験結果。二つ目には、フランスの研究所CEAが保有する核分裂理論モデルFIFRELINの改良や、同コードを使った実験結果の分析を行い、核分裂の背景となる物理の理論的解析を行ったこと。そして、核分裂と競合する過程である蒸発に関しては、JAEAが開発する蒸発反応モデルGEMやEBITEMの改良を行い、最新のデータベースや今まで考慮できなかった物理過程を取り込んで計算可能にしたことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、原子核の分裂や蒸発といった原子力施設・放射線施設において基本的な核反応を正確に、かつ多様な側面を予測できるようにしたもので、既にその成果は論文として公開されただけでなく、世界に8000人以上のユーザーを持つ放射線輸送計算コードPHITSに実装され配布されているため、ユーザーによるモデルの使用によって、本研究成果は社会で活用されている。 また、本研究で得られた基礎的知見についても今後開発されるPHITSのモデルに反映する予定であり、今後長期的にも恩恵を期待できる。
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