研究課題/領域番号 |
18K14163
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
北垣 徹 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 福島研究開発部門 福島研究開発拠点 廃炉国際共同研究センター, 研究職 (30770036)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 福島第一原子力発電所 / MCCI / 燃料デブリ / ジルコン / 溶解 / 1F / 福島第一原子力発電所事故 / その場観察 / 経年変化 / 結晶 |
研究成果の概要 |
本研究では、2011年に発生した福島第一原子力発電所事故で生成した燃料デブリ中に生成したと推定するジルコン鉱物を用いて、事故当時の炉内の環境条件の推移を解析するための技術開発を行った。この結果、1Fを想定した模擬燃料デブリ中においてもジルコンが生成することや、ジルコンの分析により生成時の酸化状態が推定できること、ジルコンは冷却水中で一部溶解するが、溶液条件や周囲の環境によって溶解が抑制され、事故当時の記録を残したままの状態で保存されている可能性があること等を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、大規模な原子力過酷事故により新たな課題となった事故生成物の性状把握に関し、これまでの原子力工学では扱われなかった鉱物学の知見を応用することにより課題解決を図るものであり、異分野の融合による新規知見の創出の好例である。また、本研究成果を用いることにより、福島第一原子力発電所の事故進展挙動の一部が解明され、燃料デブリ取出し作業の効率化や、軽水炉の安全性向上に寄与することが期待できる。
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