研究課題/領域番号 |
18K14167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分31020:地球資源工学およびエネルギー学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
椋平 祐輔 東北大学, 流体科学研究所, 助教 (60723799)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ボアホール検層 / 誘発地震 / 地熱 / 微小地震 / 断層面解 |
研究成果の概要 |
地熱開発時等の地下開発時に計測する微小地震は,地下流体資源開発時に資源の流路や貯留部分として大変重要な役割を果たす地下既存き裂のせん断滑りにより発生する。しかし,従来の微小地震観測網からのみの地震学的情報では,断層面解,つまり微小地震を発生させた既存き裂の方向を推定することは困難であった。 本研究はボアホール検層から得られた地殻応力,既存き裂といった微小地震の発生に関係する地球物理学データを,地震学的解析手法に組み込み,発生した微小地震の断層面解の範囲を制限することに成功した。つまり地震学的に不足する地球物理学的情報を資源工学的なボアホール検層からの情報によって補うことに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は地震学的解析手法に初めて検層から得られた地球物理データを融合させたものであり,不足する地震学的情報を他のデータで補完できることを示した。 これまで難しかった微小地震の断層面解を工学的な実用に耐えうる精度で絞り込むことに成功した。これは地下地熱貯留層のき裂ネットワークシステムを把握する上で画期的な技術の進歩であり,資源生産予測等に有効に利用できると考えられる。
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