研究課題/領域番号 |
18K14190
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
林 宏暢 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (00736936)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | アントラセン / 多量体 / 電荷輸送特性 / 単分子膜 / 前駆体法 / 有機半導体 / 自己組織化 / 有機デバイス / 単結晶 |
研究成果の概要 |
自己組織化単分子膜電界効果トランジスタ(SAMFET)に応用可能な、剛直性と柔軟性を兼ね備えたアントラセン多量体の合成法確立と基板上への単分子膜形成を目指し研究を行なった。SAMFETでは、電荷輸送部位にアルキル基などの置換基が導入されていない場合に効果的なpi-piスタッキングが期待できる。本研究では、光変換型前駆体法を用いることで、上記の要求を満たす分子合成が可能であることを実証できた。また合成した分子の溶液を基板に浸漬させることで、単分子膜形成に成功し、その膜構造を評価した。本研究で得られた成果は、高効率SAMFET実現に新しい知見を与えるものであると考えている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SAMFETは単一分子が吸着部位・スペーサー・電荷輸送部位・コンタクト部位を有するため高純度化も可能であり、うまく分子を作り込めば、高い電荷輸送特性を発現できる系になる。しかし、溶解性の問題からこれまで、電荷輸送部位にアルキル基などの置換基を導入せざるを得なかった。本研究での成果は、光変換型前駆体法の利用によりこの問題を回避できることを示すものであり、今後のSAMFET用分子の設計に一石を投じるものである。
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