研究課題/領域番号 |
18K14193
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
仁子 陽輔 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 助教 (20782056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ピレン / 蛍光 / 二光子吸収 / ナノ粒子 / 蛍光イメージング / ナノエマルジョン / 二光子励起蛍光イメージング / ミトコンドリア / バイオイメージング |
研究成果の概要 |
蛍光イメージングによって生体深部を観察する場合、近赤外領域で高効率に発光する蛍光プローブを利用することが望ましい。本研究では、そうした色素を得るために長軸対称型双極性ピレン誘導体に着目し、その合成法の確立と応用を目指した。結果としては、長軸対称型双極性ピレン誘導体は得られなかったものの、同ピレン誘導体を得るための有効な原料分子となる 1, 3-ジブロモピレンの合成法を見出すことができた。また、ピレン含有ナノエマルジョンの作成と生体深部イメージング、ナノエマルジョンの表面修飾技術の開発など、長軸対称型双極性ピレン誘導体を用いた将来の応用に関する要素技術については多数の成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果で得られた 1, 3-ジブロモピレンを原料とすることで、本研究の当初の目的であった長軸対称型双極性ピレンなど、これまでにない様々なピレン誘導体の合成が可能となる。もし近赤外領域において高効率に発光するピレン誘導体が得られた場合、筆者らが達成したマウス大脳皮質全層の血管イメージングだけでなく、脳のさらに深い領域、すなわち海馬領域の血管イメージングも可能となる。これが実現すれば、脳神経と血管の機能マッピングが可能となり、様々な難治性神経疾患の病態解明に繋がるかもしれない。
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