研究課題
若手研究
本研究では、機能性分子として注目されているポルフィリン類縁体と、硫黄やリンといった典型元素を含むπ共役分子であるヘテロールを組み合わせ、両方の特徴を活用した分子の創成を目指した研究を行った。実際に様々なヘテロール縮環ポルフィリン類縁体を合成し、典型元素の特徴を活用することでポルフィリンの物性を制御することに成功したほか、有機太陽電池の一種である色素増感太陽電池の材料として有望な分子の開発にも成功した。
ポルフィリン類縁体やヘテロールはともに機能性材料の開発において中心的な骨格として用いられてきた。これらを組み合わせることで両方の特徴を活用できる分子の開発に成功したことは、ポルフィリン化学・ヘテロール化学双方の観点において、新たな一面を切り拓いたと言える。また、有機太陽電池の一種である色素増感太陽電池の材料として有望な分子の開発にも成功していることから、機能性材料としての分子改良が進むことで、将来的な有機デバイスの発展にも寄与できると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 1件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 6件、 招待講演 3件) 備考 (2件)
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