研究課題/領域番号 |
18K14206
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
梅宮 茂伸 東北大学, 理学研究科, 助教 (10802754)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 全合成 / 不斉合成 / マクロリド / 天然物 / 構造決定 / 生物活性 / 有機触媒 / 不斉アルドール反応 / 天然物化学 |
研究成果の概要 |
amphidinolide Nと呼ばれる天然有機化合物は、ヒト扁平上皮癌細胞に対して極めて強力な活性を有しており、新規抗がん剤のリード化合物として世界的に注目されている。しかし、現在では天然から入手が不可能であり 、その真の立体構造と活性部位・活性発現機構は未解明のままである。本研究では有機合成により化合物の供給を行い、その構造決定を行うことを目的とした。今回実施した研究では、amphidinolide Nの推定構造を合成できたものの、天然物と一致しないことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の合成標的であるamphidinolide Nは、その強力な生物活性からこれまでに世界中の研究グループで合成競争が行われていた化合物である。しかし、今日に至るまで、全合成の報告例はなかった。唯一当研究室での類縁体の合成報告があるものの、その供給の難しさから最終生成物のスペクトルデータを集めることは困難だった。今回、合成戦略を変えることで化合物の量的供給に成功した。これにより現在まで困難だった、本化合物を使った生物学的研究が実施できるようになった。
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