研究課題/領域番号 |
18K14228
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
小田 晋 関西学院大学, 理工学部, 助教 (00789901)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 求電子的C-Hホウ素化反応 / 有機ホウ素化合物 / 三ヨウ化ホウ素 / 求電子的C-Hホウ素化 / ホウ素化反応 / 芳香族化合物 |
研究成果の概要 |
近年の有機ホウ素化合物の需要拡大に伴い,高価な遷移金属を用いずに芳香族化合物にホウ素基を導入する手法として求電子的C-Hホウ素化反応が注目を集めている。しかしながら,従来の手法は化学量論量の添加剤を必要としており,実践的な合成法であるとは言えない。本研究では,新たなホウ素化剤として三ヨウ化ホウ素を用いることで,遷移金属や添加剤を必要としない,実用的な求電子的C-Hホウ素化反応の開発を行った。本手法により生成する中間体は,様々な有機ホウ素化合物へと容易に変換することが可能である。また,過剰量の三ヨウ化ホウ素を作用させることで,多重ホウ素化反応が進行することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,求電子的C-Hホウ素化反応は,有機ホウ素化合物の簡便な合成法として注目されている。しかしながら,従来の手法では化学量論量の添加剤を用いる必要があるため,産業廃棄物が増えるなどの問題が挙げられる。これに対し,本研究では高活性かつ安価な反応剤である三ヨウ化ホウ素を用いることで,添加剤を必要としない求電子的C-Hホウ素化反応の開発に成功した。これにより,環境への負荷の低減だけでなく,ホウ素化反応における大幅なコスト削減が見込まれる。また,創薬や触媒化学,材料化学,高分子化学といった多様な分野における分子設計に新たな選択肢を与えることが期待される。
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