研究課題/領域番号 |
18K14231
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植竹 裕太 大阪大学, 工学研究科, 特任助教(常勤) (10755440)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 水酸化フラーレン / 金属ナノ粒子 / 酸化反応 / 酸素還元反応 / 水分散性コロイド / 触媒的酸化反応 / ナノ合成 / XAFS / XPS / 接触還元 / 水溶化 / 金属ナノクラスター / 不活性結合活性化 / 炭化水素 |
研究成果の概要 |
水酸化フラーレンを保護分子とした新しいナノ粒子触媒の開発と、それを用いた化学変換反応の開発を行った。溶液中で化学還元することで、金、白金、パラジウム、ロジウムナノ粒子の調製に成功した。得られたナノ粒子は水分散性のコロイドを形成し、高い安定性を示すことがわかった。特に金触媒、白金触媒は有機化合物の酸化反応に対して高い触媒活性を示すことがわかった。また、貴金属だけでなく卑金属酸化物のナノ粒子を調製することにも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常金属ナノ粒子を調製するためにはナノ粒子同士の凝集を防ぐため、それを保護する化合物を添加する必要があり、一般には高分子や固体担体、配位子などが用いられる。一方で、水酸化フラーレンは弱い配位力をもつ「分子」であるにもかかわらず効果的にナノ粒子を安定化できる分子性サーファクタントとして機能するため学術的に興味深い。また、有用な化学反応を触媒するだけでなく、貴金属ナノ粒子が完全に水に分散するため、インクジェットプリンティングなどを活用した微細配線などへの応用も期待される。
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