研究課題/領域番号 |
18K14236
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 東北大学 (2020) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
長田 浩一 東北大学, 理学研究科, 助教 (70813830)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 金属中心キラル錯体 / 動的不斉誘導 / キラル補助剤 / オキソバナジウム錯体 / 四面体型金属中心キラル錯体 / 鉄錯体 / 不斉反応 / アキラルな配位子 / 金属中心キラリティー / 錯体 |
研究成果の概要 |
四面体型金属中心キラル錯体の動的不斉誘導法の確立を目指して研究を行なった。アキラルな4つの配位子から成る四面体型錯体は金属中心にのみキラリティーが発現する。金属特有の性質に加えて、金属中心のキラリティーの性質を合わせることで、錯体に新たな特性が発現できるものと考えられる。本研究では、オキソバナジウム錯体の合成を行なった。まず、金属中心にのみキラリティーを有する単核のバナジウム錯体を合成を行い、キラル補助剤によるオキソバナジウム錯体の動的不斉誘導を検討した。溶液中による動的不斉誘導の検討では30-50%deに留まったが、光学分割により1種類のジアステレオマー体が単離できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのキラル錯体はキラル配位子を用いる手法が一般的であった。金属中心にのみキラリティーを有する錯体は、安定性などの問題点から八面体構造の錯体に限られており、使用可能な金属に限りがあった。本研究では四面体型金属中心キラル錯体の動的不斉誘導法の確立を目指して研究を行なった。結果として、光学分割により1種類のジアステレオマー体へ誘導することに成功した。今後はエナンチオマー体への誘導を試みる。
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