研究課題/領域番号 |
18K14265
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 東海大学 (2021) 熊本県立大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
外村 彩夏 東海大学, 農学部, 講師 (50762704)
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研究期間 (年度) |
2019-02-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ナイロン4 / ポリアミド4 / 生分解性プラスチック / 分解酵素 |
研究成果の概要 |
これまでナイロン4分解菌として報告されていないPseudoxanthomonas属を単離することができた。単離した数種類の菌株を用いてナイロン4フィルムおよびナイロン4ベース共重合体の分解試験を行ったところ、フィルムの重量減少がみられた。ナイロン4分解試験後の培養液上清のLC/MS分析を行ったところ、GABAモノマーおよびオリゴマーが検出された。さらに、SEMによるフィルムの表面観察によりナイロン4は表面から分解されていると推測した。ナイロン4分解酵素同定については、全塩基配列の決定には至らなかったものの、酵素遺伝子の一部と予想される遺伝子をいくつか増幅することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラスチックは、軽くて丈夫であることや安価で易加工性であることから、我々の生活に欠かせない素材となっているが、その構造の安定性ゆえに使用後の廃棄方法や環境への影響が大きな問題となっている。ナイロン4を分解する新たな菌を発見し、その分解性の評価や酵素同定の一部を行った本研究は、分解制御可能な生分解性ナイロン4の実用化に向けて社会的意義のある研究といえる。単離した分解菌の酵素同定とその性質を決めることで、環境調和型で生産性の高いシステムが構築でき、今後ますます深刻化しうる環境問題の解決に貢献できると予測される。
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