研究課題/領域番号 |
18K14268
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
磯野 拓也 北海道大学, 工学研究院, 助教 (70740075)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ブロック共重合体 / ミクロ相分離 / 自己組織化 / 単分散ポリマー / 糖鎖 |
研究成果の概要 |
オリゴ糖鎖とテルペノイドを出発物質とすることで、離散的な重合度を有する単分散ブロック共重合体 (BCP) の簡便合成に成功した。こうして得られた単分散糖鎖BCPは糖鎖と炭化水素という超強偏斥な組み合わせからなっているため、2000 g/mol以下の低分子量領域でもミクロ相分離が可能である。単分散糖鎖BCPは体積分率や重合度に応じて、周期間隔4~8 nmのラメラ、ジャイロイドおよびヘキサゴナルシリンダー状ミクロ相分離構造を形成した。また、分子量分布のあるBCPとの比較検討により、単分散であることが最小の周期間隔を維持しつつミクロ相分離構造を再現性良く構築するために重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
単分散BCPは高度に秩序だったミクロ相分離構造を形成すると考えられ、精密なナノ加工テンプレートとして期待される。しかし、煩雑な合成がネックとなり単分散BCPの基礎研究や応用利用は非常に限られる。こうした背景から、本研究ではオリゴ糖鎖とテルペノイドからなる単分散糖鎖BCPを提案した。単分散糖鎖BCPは合成が容易であるうえ、超微細領域で様々なミクロ相分離構造を形成可能である。そのため、基礎研究素材として有用であり、単分散BCPに関する基礎科学の進歩に大いに貢献すると期待される。また、単分散糖鎖BCPから構築される微細なミクロ相分離構造は超高解像度リソグラフィー用レジストとして応用が期待される。
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