研究課題/領域番号 |
18K14271
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
塚本 匡 岩手大学, 理工学部, 助教 (70793165)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 超分子 / ロタキサン / 錯体 / 高分子 / 高分子反応 / 環状錯体 / 分子スイッチ / 遷移金属元素 / ヒドロシリル化 / ルテニウム / 希土類元素 / 大環状錯体 / 芳香族ポリケトン |
研究成果の概要 |
Sc、Ruを中心金属に有するピリジンビスアミド型環状錯体を新たに合成し、その分子構造解析を詳細に行った。Sc錯体についてはその親水性を利用することで、[2]ロタキサンおよび[3]ロタキサンの効率合成を達成した。Ru環状錯体については、6配位であることを利用してホスフィン配位子との配位子交換を成功させ、錯体の溶解性を飛躍的に上昇させることが可能であった。 環状錯体を用いた触媒反応開発について、Sc錯体ではDilels-Alder反応を試みるも、特徴的な結果を得るには至らなかった。Ru錯体ではジフェニルアセチレンのヒドロシリル化を試みたところ、通常とは異なる生成物を得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで金属をテンプレートとして用いるロタキサン合成には銅、亜鉛、パラジウムが一般的であり、その脱離に関しては高温条件や高圧条件、またはシアン化カリウムなどのハイリスクな試薬を用いる必要があった。本研究では今までロタキサン合成では用いられることのなかった希土類元素であるScを用いることで煩雑な操作なしでロタキサンの簡便合成を達成することができた。 Ru環状錯体を用いたヒドロシリル化について、通常とは異なる生成物を得ることができ、この結果は錯体が環状であることの優位性を示す、学術的に意義のある結果であると考えられる。
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