研究課題/領域番号 |
18K14272
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
青木 大輔 東京工業大学, 物質理工学院, 助教 (80736950)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 環状分子 / 環状高分子 / 動的共有結合 / ジスルフィド / ポリエチレンオキシド / 環状化合物 / ラジカル / 構造再配列 / 架橋 |
研究成果の概要 |
本研究課題では(2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イル)ジスルフィド(BiTEMPS)骨格の構造再編成を利用することで、狙った分子骨格を環状分子・環状高分子へと変換する手法を確立した。BiTEMPS骨格の平衡系は、ラジカル交換反応を経由するため非常に速く効率的に環化反応が進行する。得られた環状分子・環状高分子の動的特性は興味深く、今後は末端を有さない動的な環状分子の反応性や機能を中心に研究を推進する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環状化合物、特に分子量が中程度からそれ以上の環状高分子は、古くから他の形状の化合物や高分子とは異なる特異な機能・特性を発現することが知られていた。しかし、一方で環状という特異な形状は、その合成を困難にしていた。今回、開発した手法は酸素ケアや触媒が要らず、簡便な操作で行うことができることから、幅広い分野での工業的な利用はもちろん、学術的にも環状骨格の詳細な機能・特性についてより詳細な解析が期待できる。また狙った分子骨格に環状分子特有の分子認識能や包接能といった特異の機能・物性を付与することもできる。この研究を契機に、環状分子を機能材料開発のツールとする新しい材料設計の指針を立てることができる。
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