研究課題/領域番号 |
18K14277
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
太田 佳宏 神奈川大学, 工学部, 助教 (90625617)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ハイパーブランチポリマー / 連鎖縮合重合 / 開環メタセシス重合 / ブラシブロック共重合体 / ブラシポリマー / フォトニック結晶 |
研究成果の概要 |
endo-ノルボルネン部位を有する制御されたハイパーブランチポリアミド(HBPA)マクロモノマーとポリスチレン(PSt)マクロモノマーとの開環メタセシス重合(ROMP)によって、それらを側鎖に有するブラシブロック共重合体が合成できました。得られたブラシブロック共重合体は、44nmの周期を持つラメラ構造であることが示唆されました。このことから、ブラシブロック共重合体の側鎖にHBPAを導入しても相分離構造を形成できることがわかりました。 さらに、exo-ノルボルネン部位を有するHBPAマクロモノマーをROMPに使用することで、主鎖の重合度の高いブラシブロック共重合体が得られることがわかりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フォトニック結晶は異なる屈折率を持つ交互層(ラメラ構造)で構成され、ブロック共重合体を自己組織化することで得られますが、長波長領域にいくほど反射光のピークはブロードになり、ピーク強度も弱くなります。これはブロック共重合体の分子量が高くなると、ポリマー鎖の絡み合いの影響でラメラ構造の秩序性が失われていくためと考えられます。そこで本研究では、ポリマー鎖の絡み合いを抑制して長波長領域の光を効率的に反射するフォトニック結晶をつくるために、側鎖にハイパーブランチポリアミドを導入したブラシブロック共重合体の合成法を確立しました。今後、このブラシブロック共重合体のフォトニック結晶への展開が期待されます。
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