研究課題/領域番号 |
18K14298
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 充朗 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (20724959)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 共有結合性有機構造体(COF) / 有機半導体 / デヒドロアヌレン / π共役分子 / π共役化合物 / 共有結合性構造体 |
研究成果の概要 |
本研究は,優れた有機半導体の創出を目的に共有結合性有機構造体(COF)の精密構造制御について検討したものである.特に,非平面型の環状π共役系であるデヒドロベンゾ[24]アヌレン([24]DBA)が,その立体構造上の制約によりズレ無くスタッキングする特性を活かしたCOFの構築を中心に検討を進めた.その結果,[24]DBAを構成要素とする結晶性化合物を得ることに成功し,各種スペクトル測定や比表面積測定,構造モデルからのシミュレーションなどから,当初設計したCOFが得られたことを確認した.また,非平面型のピレン誘導体をモノマーとするCOFを,独自の「塗布重合法」で成膜することにも成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非平面環状π共役骨格を構成要素とする共有結合性構造体は,これまでに報告例がない.このような構造体の形成は,π共役ユニットを精密に集積するために極めて有効なアプローチであり,本研究の成果は優れた有機半導体を創出する上で非常に意義深いと考えられる.また,共有結合性構造体の塗布成膜についても,広く適用可能な一般的手法は報告されていない.本研究で開発した「塗布重合法」による成膜は簡便性・迅速性において画期的であり,構造秩序に優れた共有結合性構造体の応用開発における新たな技術的基盤を提供するものである.
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