研究課題/領域番号 |
18K14307
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分36010:無機物質および無機材料化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
久保 史織 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (20435770)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 多孔質カーボン / 糖 / 水熱合成 / 規則細孔 / ナノ構造 / テンプレートフリー / 糖型両親媒性分子 / in-situ分光分析 |
研究成果の概要 |
本研究は、ナノスケールの細孔を有する多孔質カーボン材料を、糖型両親媒性分子を原料とした水熱合成により、テンプレートフリーで作り出すことを目的とする。テンプレート法による多孔質カーボンの合成が知られるが、多くの場合ナノ細孔構造の制御が容易ではないほか、資源およびエネルギーを多く消費するという課題があった。これに対し、糖を予め化学誘導して両親媒性を付与しナノ構造形成を誘発・制御することにより、水熱手法を利用してテンプレート剤の添加を必要とせずに多孔質カーボンを得ることを可能にした。得られる生成物は、共連続様構造からなる高度なナノ細孔構造を有することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果はカーボン材料合成の研究分野において、原料の両親媒化によるナノ細孔付与に基づいた新しい構造制御コンセプトとして学術的に意義があり、本研究で確立された手法を合成プラットフォームとして今後、用途に応じた様々なカーボンナノ構造形態が生み出され、分離・触媒担体や電極材料として展開されることが期待される。また、省資源で省エネルギーな多孔質カーボン合成手法として、将来的に既存のカーボン合成プロセスの改良に向けた研究開発の取り組みに役立つことが期待される。
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