研究課題/領域番号 |
18K14356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
木村 康明 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (80769977)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 共有結合医薬 / 標的選択制 / 抗ウイルス薬 / 抗ガン薬 / 核酸誘導体 / 標的選択性 / 核酸アナログ / ポリメラーゼ / 選択性 / 不可逆阻害 |
研究成果の概要 |
共有結合医薬は、標的酵素と共有結合を形成してその機能を阻害する医薬分子で、高い阻害活性を有する。この特性から、近年様々な酵素を標的とした共有結合阻害薬が開発されている。しかし、共有結合医薬は標的以外のタンパク質と共有結合を形成する場合が多く、それに由来する副作用が、共有結合医薬開発における大きな課題となっている。 本研究では、そうした副作用の問題を回避する戦略として、標的酵素で活性化される共有結合医薬を設定し、核酸アナログをその具現例として抗ウイルス薬の開発を行った。開発した核酸アナログは、HIVに対して良好な薬理活性を示した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昨今のコロナウイルス感染症拡大でも明らかになった通り、新規の作用機序と強力な薬理活性を有する抗ウイルス薬の開発は、社会的にも重要な課題である。本研究では一般的に強力な活性を有する共有結合医薬の範疇で、新規の作用機序を有する抗ウイルス薬の開発を行った。医薬開発戦略の特徴は、医薬分子が標的とする酵素に作用した際に初めて、共有結合医薬としての反応性を獲得する点にある。開発した核酸アナログはエイズウイルス(HIV)に対して良好な薬理活性を示した。今後さらなる分子最適化を通じ、さまざま抗ウイルス薬開発に適用可能な方法論としての確立を目指す。
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