研究課題/領域番号 |
18K14360
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
江越 脩祐 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 基礎科学特別研究員 (60755932)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ラマンイメージング / アルキン / 重水素 / 重水素化アルキン / ケミカルバイオロジー |
研究成果の概要 |
本研究では、二種類の細胞の区別が可能となる重水素化化合物を設計・合成し、そのラマンシグナルの計測と細胞への適用を中心に検討を行った。さまざまな重水素化化合物を合成して生物検定を続けた結果、アルキンのラマンシフトは重水素化により低波数側に大きくシフトすることが明らかになった。さらに、長鎖の不飽和脂肪酸を基盤とした重水素化プローブを用いることで、2種の細胞を区別して観察可能な結果が得られた。本研究で開発したラマンタグは複数の小分子を細胞内で区別するという1細胞を用いた研究に、ラマンプローブは細胞種の識別など複数の細胞研究に有用であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗がん剤などの薬剤開発には正常細胞とがん細胞を共培養した条件下で活性試験が行われるが、それぞれの細胞を区別する必要がある。本研究で開発したラマンプローブは、関連する細胞を共培養して細胞の分化や増殖を評価できることが強く示唆され、薬剤開発時の細胞標識に用いることが期待された。 また本研究では、構造がほとんど変化せず細胞内でも区別して検出できる2つのラマンタグの組み合わせを見出した。この2種のタグを用いることで、構造が非常に類似した2つの化合物を細胞内でも区別して観察できると期待された。
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