研究課題/領域番号 |
18K14363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
和田 郁人 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 特任研究員 (90760843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アンチセンス / リガンド / DDS / 安全性 / 核酸医薬 |
研究成果の概要 |
本研究では、アンチセンス薬の腎毒性を回避することをゴールに据え、腎臓への蓄積を回避するアンチセンス薬を創造する。 一つ目の戦略として、分子量を調節し糸球体ろ過を回避することで、腎蓄積を避けることを考えた。具体的には、多量体を形成し得るアンチセンスを設計することで分子量増大を試みた。実際に、多量体の形成と動物への有効性を確認した。 二つ目に、アンチセンスの脂溶性を高め、アルブミンと相互作用させ血中滞留性を向上させることで、腎臓への移行を回避することを考えた。実際に、コレステロールを接合することで、活性を維持したまま大幅に腎臓への移行を回避することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、アンチセンス分子の活性を損なわず様々な分子の修飾や設計を可能にしたことから、アンチセンス分子の体内動態を制御するための学術的に重要な知見である。また、アンチセンス分子の腎臓への蓄積を大幅に抑制することに成功したことから、アンチセンス医薬の主な毒性の一つである腎障害を克服し得、アンチセンスという新たな分野の医薬開発に貢献する社会的にも意義のある成果と言える。
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