研究課題/領域番号 |
18K14373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 常葉大学 (2020) 大阪大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
黒田 真史 常葉大学, 社会環境学部, 講師 (20511786)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | セレン / テルル / カルコゲン / 半導体ナノ粒子 / 代謝物分析 / バイオプロダクション |
研究成果の概要 |
環境適合性に優れるカルコゲナイド系半導体(ChSC)ナノ粒子の微生物合成の実現を目指し、ChSCナノ粒子合成細菌であるNT-I株のセレン・テルル代謝の詳細を明らかにすることを目的として研究を行った。1 g/L以上のメチオニンの添加によりNT-I株のセレン代謝が活性化されたこと、また亜セレン酸還元過程の代謝物としてセレノメチオニンが検出されたことから、セレンはアミノ酸合成経路を通じて代謝されることが推定された。また、テルル代謝の過程でセレン代謝時と同様のメチル化物が検出されたことから、テルル代謝も同様にアミノ酸合成経路と深く関わっていることが推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
様々な先端産業で利用されるセレンやテルルを含む半導体ナノ粒子を、微生物を利用して効率的に合成するための基礎として、半導体ナノ粒子合成細菌NT-I株のセレン・テルル代謝を調べた。その結果、NT-I株はセレンおよびテルルを、アミノ酸合成経路を通じて代謝していることが明らかになった。また、メチオニンの添加によりセレン代謝を促進できることを見出した。この成果は、これまでに非常に報告が少ないセレン・テルルを含む半導体ナノ粒子の微生物による合成の実現に大きく近づく発見である。
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