研究課題/領域番号 |
18K14383
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38020:応用微生物学関連
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研究機関 | 兵庫県立工業技術センター |
研究代表者 |
今井 岳志 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 研究員 (30785241)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 酸化 / 酵素 / グルタチオン / バイオフィルム / 共生 / ペルオキシダーゼ / 酸化還元 / カーボンセンターラジカル / 過酸化水素 / リグニン / 酸化還元反応 |
研究成果の概要 |
リグニン変性への関与が示唆されたヘムタンパク質の生理機能解明を目指した。結果、リグニン特異的な酵素では無かったが、特定の酸化ストレスから細胞を守る強力な抗酸化酵素の一種である事が判明した。ルーメン内等の共生関係下では、当該の細菌は植物破砕物由来の酸化ストレスに曝されることになるため、当該酵素の寄与が示唆される。また、当該酵素は細胞外に局在し、比較的広い基質特異性を示すことからリグニン等の細胞外のフェノール類を電子供与体として利用している可能性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はこれまで機能不明であった、細菌に広く分布しているタンパク質が、特定の活性を有したユニークな新奇酵素であることを明らかにするとともに、その生理機能の解明を果たした。その機能は酸化ストレス下に置かれた細菌がどのように適応しているかという、現在も未解明な領域の一端を説明する重要なものであった。これは哺乳類と共生する細菌あるいは病原性細菌とも深い関わりがあるため、応用的な意義も持つ。
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