研究課題/領域番号 |
18K14397
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
網干 貴子 山形大学, 農学部, 准教授 (20746705)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | イネ / イソペンチルアミン / 日本晴 / 誘導性防御 / ジャスモン酸 / 食害応答 / アミン / トビイロウンカ / QTL / 傷害応答 |
研究成果の概要 |
昆虫に食害されたイネでは、イソペンチルアミンが増加することを見出した。イソペンチルアミンを吸収させたイネをトビイロウンカに与えたところ, 3日目以降の生存率が低下したため、本化合物は、吸汁性昆虫の生存率を低下させ、防御物質として働いている可能性がある。また、ジャスモン酸経路が欠損したイネの変異体を用いて、イソペンチルアミンがジャスモン酸経路の活性化により誘導されることを明らかにした。日本晴とカサラスの染色体断片置換系統などを用いた実験から,10番染色体に生合成に関与する遺伝子が存在することが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
植物は昆虫に食害されると、体内で防御反応を起こし、被害の増大を抑えることが知られている。しかしながら、植物体内には多様な代謝物が存在し、構造未知の化合物も多く存在するため、防御反応の分子メカニズムは不明な点が多い。本研究では、昆虫に食害されたイネから、初めてイソペンチルアミンが誘導されることを見出し、防御物質として働いていることが示唆された。今後、生合成に関与する遺伝子の同定を進めることで、害虫抵抗性の品種開発に寄与する可能性がある。
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