研究課題/領域番号 |
18K14398
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
清水 崇史 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (40636172)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | イネ / 二次代謝 / ストレス応答 / コール酸 / ジャスモン酸 / ファイトアレキシン / 品種間比較 / 品種間差 / メタボローム / 病害応答 / 胆汁酸応答 / メタボローム解析 |
研究成果の概要 |
本研究ではイネのコール酸(CA)応答的あるいは器官特異的なファイトアレキシン(phys)生産について、64品種のイネを用いた比較解析を行い、イネのphys生産に関する品種間多型を明らかしたとともに、イネのphys生産機構を研究するための有用品種を複数単離した。また本研究で得たCA非感受性イネ品種を用いた解析から、イネのCA応答はジャスモン産(JA)応答と部分的に重複していることも明らかにした。以上の成果は国内外の学会やワークショップで報告した。 また、本研究から派生した関連研究としてシロイヌナズナの新規JA-Ile生合成酵素の機能解明研究も行い、本成果はPlant Journal誌に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イネのコール酸応答はイネに耐病性を付与することが知られており、また、イネのphysには植物病原菌に対する抗菌性だけでなく抗ガン活性などの薬理効果が報告されているものも存在する。本研究により得られたイネのphys生産に関する品種間多型の知見は、分子育種学的な手法によるイネの耐病性向上や、コメへの機能性成分の蓄積などを目標とした応用研究を展開していく上での基盤情報となると期待される。 また、派生研究として行った新規JA-Ile生合成酵素に関する研究の成果からは、植物の花成やストレス応答等における新規なJA類の機能発現制御機構の存在が示唆され、植物科学分野における学術的意義の高い知見が得られた。
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