研究課題/領域番号 |
18K14406
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
真鍋 祐樹 京都大学, 農学研究科, 助教 (20730104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | シフォナキサンチン / カロテノイド / 生体内代謝 / 代謝産物 / 抱合体 / 抗炎症作用 / Nrf2 |
研究成果の概要 |
シフォナキサンチンは、海ぶどうなどの食用緑藻に含まれるカロテノイドであり、強い抗炎症作用を示すことから、新規食品機能性成分としての有効利用が望まれている。本研究では、ヒトにおけるシフォナキサンチンの代謝変換とその生理的意義を明らかにすることを目的とした。主要な代謝産物である酵素的酸化物の化学構造を決定し、それらがヒトにおいても生成され得ることを示した。また、シフォナキサンチンよりも酵素的酸化物の方が強い抗炎症作用を有することを見出した。さらに、シフォナキサンチンの抱合体の存在を初めて発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
代謝変換によって生物活性を失う食品成分も存在するため、食品機能性成分としてシフォナキサンチンを有効利用するためには、その生体内代謝と代謝産物の生物活性を調べる必要があった。本研究によって、シフォナキサンチンの主要な代謝産物として酵素的酸化物が同定され、さらに、酵素的酸化物の方が強い抗炎症作用を示すことが明らかになった。これはすなわち、生体内でシフォナキサンチンの酵素的酸化を促進するような食品成分を探索すれば、シフォナキサンチンの抗炎症作用を増強するような食べ合わせの発見に繋がることを示している。また、フルサイズのカロテノイドの抱合体の報告はこれまでになく、学術的に意義がある発見といえる。
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