研究課題/領域番号 |
18K14417
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 関西福祉科学大学 (2020-2022) 鹿児島女子短期大学 (2019) 宇都宮大学 (2018) |
研究代表者 |
安達 真一 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 講師 (10747041)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 嗜好性 / 食脂肪 / PI3K/Akt-mTORシグナル伝達経路 / PI3K/Akt-mTOR / PI3K pathway / 油脂 |
研究成果の概要 |
マウスを用いた動物行動学検討により、食脂肪の摂取によって脳海馬神経細胞のPhosphatidylinositol 3-kinase (PI3K)/Akt-mammalian target of Rapamycin(mTOR)経路が活性化されることが明らかとなった。加えて、食脂肪摂取時に見られる海馬PI3K/Akt-mTOR経路の活性化はオピオイド系を介していること、および海馬のμオピオイド受容体がその嗜好性に関与していることが示された。以上より、海馬神経細胞におけるPI3K/Akt-mTORシグナル伝達経路は、海馬のμオピオイド受容体を介して食脂肪の嗜好性に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪を多く含む食品は、我々人間や動物をやみつきにさせる高い嗜好性を持っている。その一方で、食脂肪の過剰摂取は生活習慣病のリスクファクターである肥満を引き起こすことから問題視されている。本研究により、海馬神経細胞のPI3K/Akt-mTORシグナル伝達経路は、食脂肪の嗜好性の発現に関与していることが示唆され、高脂肪食品に対する高度な嗜好性の形成・維持のメカニズムの一端が明らかとなった。今後、高脂肪食品の嗜好性のメカニズムがより詳細に明らかとなれば、高嗜好性かつ低カロリーの油脂代替物の開発に応用が可能であると期待される。
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