研究課題/領域番号 |
18K14424
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
落合 優 北里大学, 獣医学部, 講師 (80750546)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 脂質合成 / 筋脂質蓄積 / インスリン抵抗性 / 黒ショウガ / 5,7ジメトキシフラボン / フォルモネチン / 骨格筋 / 脂質 / PPARγ / メトキシフラボノイド / 代謝物 / 2型糖尿病 |
研究成果の概要 |
香辛料の一種である黒ショウガに含まれる5,7ジメトキシフラボン(DMF)を用いて筋脂質蓄積とインスリン抵抗性改善作用を2型糖尿病マウスを用いて検討した。耐糖能は改善されたが、筋脂質蓄積および関連する筋酵素活性が抑制され、アディポネクチン濃度に変化は認められなかった。また、生体内代謝物の網羅的解析により、DMFの投与により肝臓および骨格筋にて特にフォルモネチン含有量が増加することを新規に見出した。さらに、PPARγアゴニストの新規探索を多価不飽和脂肪酸の中で実施し、9-PAHSAに活性が認められた。DMFおよび9-PAHSAはPPARγを介した2型糖尿病症状の改善に有用であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
黒ショウガの熱産生に着目した食品は多く市場されている。本研究は、黒ショウガの既存の作用の追究ではなく、黒ショウガに含まれる5,7ジメトキシフラボン(DMF)を用いて骨格筋に脂質蓄積を促してインスリン抵抗性を改善する新規作用の探索および機序の解明を目指した。DMFは骨格筋や肝臓の脂肪蓄積を抑制して、耐糖能を改善するため、機能性食品素材として利用できることを明らかにした。またDMF代謝物であるフォルモネチンが骨格筋および肝臓に蓄積されることから、フォルモネチンが作用している可能性が考えられた。フォルモネチンや新規に見出した9-PAHSAの食品市場での利用についてはその機能性を明確にする必要がある。
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