研究課題/領域番号 |
18K14441
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2019-2021) 国立研究開発法人理化学研究所 (2018) |
研究代表者 |
佐古 香織 近畿大学, 農学部, 助教 (60722395)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高塩ストレス / 昆虫ホルモン / 塩ストレス / シロイヌナズナ / ケミカルバイオロジー |
研究成果の概要 |
塩害は,世界の灌漑農地の約20%で発生しており,農作物の収量に深刻な被害をもたらす環境ストレスである。持続的な食糧供給実現のために植物の高塩応答機構を解明し,耐塩性作物および肥料を開発することは危急の課題である。本研究によって昆虫ホルモンを外生的に投与することによってシロイヌナズナの耐塩性を強化できることを発見した。遺伝学的解析ならびにトランスクリプトーム解析の結果、昆虫ホルモンは根のバリア機能として機能するスベリン合成を促進することによって塩の取り込みを阻害し、耐性を強化する可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、植物に化合物を処理することで,植物が持つ環境ストレス応答能力を強化し,ストレス耐性を付与する手法,ケミカルプライミングに注目が集まっている。本手法は遺伝子組換えを伴わないことや,様々な植物に適用可能であるといった利点が挙げられる。こうした状況で申請者は昆虫ホルモンを外生的に投与することによってシロイヌナズナの耐塩性を強化できることを発見した。昆虫ホルモンは哺乳類への影響が少ないことから殺虫剤成分として実用化されている。従って,本研究の推進は殺虫効果と耐塩性を兼ね備えた安全性の高い農薬開発に繋がることが期待できる。
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