研究課題/領域番号 |
18K14443
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山崎 裕司 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 特命助教 (00794281)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | QTLs / パンコムギ / 多面発現効果 / 気孔開閉 / 葉面温度 / 遺伝的多様性 / 収量性 / 遺伝資源 / 多面発言効果 / QTL / キャノピー温度 / 光合成 / 蒸散 / QEI / コムギ育種 / 多重合成6倍性コムギ派生集団 |
研究成果の概要 |
気孔開閉制御による光合成活性はキャノピー温度(葉温度)に影響し、収量と関連する傾向がある。これは、気孔を開き蒸散量を高く保つ形質が、二酸化炭素を多く取り込み光合成を盛んに行い、最終的に収量性の増加要因となると考えられる。本研究では、Dゲノムの遺伝的多様性が低い一般的なパンコムギ系統ではなく、世界の様々なタルホコムギ系統を導入したパンコムギ集団から、海外の圃場にてスクリーニング試験を2シーズン行ったところ、特定のタルホコムギのDゲノムに由来する系統集団において特に高い相関を得られた。この特定の親を持つ系統を用いて分離集団を作成、キャノピー温度と収量に関するQTLの検出を行い、その関連性を探った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量的遺伝子座(QTL)解析の発展に伴い、各々の形質のQTLが得られてきているが、2つの異なる形質を関連付けた多面発現効果を有するQTL解析の報告例は乏しい。また検出されたQTLがどのように複数の形質に寄与するのかを説明し、そのQTL、形質、環境の関連性をモデル化することは、今後の育種学にとって重要な知見を与える。本研究は、既存の栽培系統より高い遺伝的多様性を持つパンコムギ集団を用いることで、多様な表現型を得ることが期待されている。これらの情報をモデル化することで、最終的には食料問題解決に繋がる研究であり、社会的意義も大きい。
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