研究課題/領域番号 |
18K14456
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 龍谷大学 (2020) 京都大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
滝澤 理仁 龍谷大学, 農学部, 講師 (60627363)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 単為結果 / 糖度 / トマト / 単為結果性 |
研究成果の概要 |
本研究では,単為結果性トマトの糖度上昇機構に関する知見を得るため,単為結果性遺伝子pat-k/Slagl6の準同質遺伝子系統を用いて果実の一次代謝産物の調査と果実の糖代謝関連遺伝子の発現解析を行った.その結果,pat-k/Slagl6による単為結果果実では,果実発達初期においてデンプン生合成遺伝子の高発現によりデンプンが蓄積し,そのデンプンが分解することにより糖含量が上昇する可能性示された.また,メタボローム解析の結果,糖だけでなくアミノ酸もpat-k/Slagl6による単為結果果実で高蓄積しており,これらの増加がpat-k/Slagl6による糖度上昇に寄与すると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,単為結果性遺伝子pat-k/Slagl6による糖度上昇に果実発達初期におけるデンプンの蓄積が関与している可能性が示された.この現象は高糖度果実を形成する野生種や塩ストレス条件下で栽培したトマト果実で報告されており,pat-k/Slagl6の単為結果果実でも同様のメカニズムが糖度上昇に関与していると考えられた.単為結果性遺伝子の導入による果実の糖度上昇は,植物体に対する特別な処理なしに誘導されるため,経済性,作業性および安定性に優れており,本研究により得られた知見は,効率的な高糖度化技術の開発や良食味品種の育成につながる可能性がある.
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