研究課題/領域番号 |
18K14464
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
深野 祐也 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (70713535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 雑草防除 / 進化 / 都市 / 急速な進化 / 雑草 / 農地 / ドローン / 耕うん / 抵抗性 / 管理 |
研究成果の概要 |
都市と農地環境における植物の密度(=競争者の多さ)の違いに注目し、都市と農地のメヒシバ系統を作出、同一条件下で栽培し形質を比較することで、競争者に対する現在進行形の形質進化を検証した。栽培実験の結果、都市と農地で草姿が遺伝的に分化しており、都市個体は匍匐型を農地個体は直立型の草姿を持つ傾向があることがわかりました。競争を模した栽培実験により、高い競争環境では直立型が有利に、低い競争環境では匍匐型が有利になることが示された。加えて、農地に適応した直立型個体は、ロータリー耕による雑草防除に耐性があることがわかった。農地で生じた進化が副次的に雑草防除効率に影響したことを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的なイネ科雑草であるメヒシバ(図1)を対象に、都市と農地では植物の草姿が遺伝的に分化していることを発見しました。 都市と農地では植物間の競争の強さが異なり、この違いが草姿を急速に進化させる選択圧になりうることを示しました。植物において、競争者への形質進化を示した初めての事例です。 農地に適応した直立型個体は雑草防除(ロータリー耕)への耐性がありました。急速な進化を考慮することで雑草管理がより効果的になる可能性があります。
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