研究課題/領域番号 |
18K14465
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
前島 健作 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (20726062)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ファイトプラズマ / 試験管内培養 / 治療薬 / スクリーニング |
研究成果の概要 |
本研究では、培養系が確立されていない植物病原細菌ファイトプラズマを植物ごと培地上で培養する「試験管内培養系」を用いることで薬剤スクリーニングを実施した。様々な作用機序を有する薬剤から、ファイトプラズマの蓄積量を減少させる複数の薬剤を見出した。同じ系統の薬剤であっても誘導体ごとに効果が大きく異なることも明らかにした。また、薬剤を継続的に処理することにより、ファイトプラズマの完全な除去(ファイトプラズマフリー化)も可能であった。さらに、各種薬剤の標的となる遺伝子領域について配列情報から感受性/耐性をある程度推定可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、発見から50年を経ても理解が進んでいなかったファイトプラズマの薬剤感受性・耐性を包括的に解明した初めての成果である。未だ防除技術が確立されていないファイトプラズマ病研究及び対策を一変させる端緒となる可能性があり、新たな農薬が開発され、ファイトプラズマ病の防除のみならず治療への道を拓けると期待される。さらに、他にも存在する培養困難な植物病原細菌の防除・治療技術の開発にも本研究成果の応用が期待される。
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