研究課題/領域番号 |
18K14479
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 俊幸 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (00814526)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | サンゴ / Vibrio coralliilyticus / 自然免疫機構 / トランスクリプトーム解析 / 免疫抑制 / 自然免疫応答 / ブラックバンド病 / 接触感染法 / RNA / 比較免疫学 |
研究成果の概要 |
サンゴ礁には全海洋生物の30%が生息しており、生物多様性の保全上、極めて重要な生態系である。しかし、地球規模での海水温上昇により、サンゴの免疫力が低下することや、病原細菌の毒性が強くなることで、病気が急増しサンゴ礁の減少を加速していることが報告されている。本研究は、BBDを構成する細菌の一つであることが報告されている病原細菌Vibrio coralliilyticusを用いた感染実験をモデルケースとして設定し、RNA-Seqによる網羅的なトランスクリプトーム解析を実施し、V. coralliilyticusに対するサンゴ自然免疫応答の分子基盤を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
V. coralliilyticusに対するサンゴの免疫応答を明らかにするために、サンゴ礁を形成する代表的なサンゴであるコユビミドリイシへの感染実験とそのトランスクリプトーム解析を行った。V. coralliilyticusはBBDを構成することが報告されており、単独でもサンゴに対して病原性を示すことが知られている。本研究により、V. coralliilyticusを熱ストレス条件下でサンゴに感染させると、微生物感染を認識する受容体や細胞内シグナル伝達などのサンゴ自然免疫応答に関わる遺伝子の発現が抑制されることが明らかとなった。
|