研究課題/領域番号 |
18K14504
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 静岡大学 (2019-2021) 国立研究開発法人森林研究・整備機構 (2018) |
研究代表者 |
小川 敬多 静岡大学, 農学部, 助教 (10805021)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 木質構造 / 木材 / 合板 / 釘接合 / せん断 / 木質接合部 / 釘 / 性能評価 / 釘接合部 / せん断性能 / 試験方法 |
研究成果の概要 |
本研究では供試材の物性の影響を極力取り除いた試験計画を立てることで,木材と合板の釘接合部のせん断において,試験方法が評価結果に及ぼす影響を議論できるデータを収集した。例えば,ASTM式はJAS式と比較して負荷初期の範囲でのばらつきが大きいことや,面材釘は他よりも比較的小さい変位で終局に至ることを定量的に示した。 加えて,ASTM式とJAS式においては,ばらつきが現れる原因についてシミュレーションを用いて明らかにした。乱数を用いたプログラムを構築することで,釘を複数使用することによる同一試験体の中での相殺として説明できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木材と合板との釘接合は,木質構造における重要な接合部であり,そのせん断性能の把握は大きな関心事である。様々な利点を背景に,現在では多くのせん断試験の評価試験方法が存在しているが,試験方法の違いが評価結果に及ぼす影響を明らかにすることが重要である。これまでの長年の木質構造の研究の中で,釘接合部のせん断性能について多くのデータが蓄積されているが,今後はこれらのデータの活用にさらなる関心が集まることが予想される。本研究で得られた知見は,これら既存のデータの有効活用に資することが期待できる。
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