研究課題/領域番号 |
18K14505
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
鳥羽 景介 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10709322)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 乾燥履歴 / 表面ひずみ / 残留応力 / 含水率変化 / 乾燥前処理 / 木取り / 脆化 / 破壊形態 / 木材乾燥 / 力学特性 / 平衡含水率 / 含水率 / 変形 |
研究成果の概要 |
本研究では、木材の乾燥過程や乾燥後の使用環境における温・湿度の変動が、残留応力や乾燥割れ、力学特性などに与える影響を理解することが目的である。乾燥過程の表面ひずみの経時変化の測定から、高温セット処理過程の膨潤挙動は表面割れの兆候であり、処理後の温度条件が高い場合、材表面の引張残留応力が緩和した可能性を見出した。また、木材の乾燥履歴に対する力学特性の検証では、弾性域への影響はあまりみられなかったが、曲げ試験や圧縮試験後の破壊形態に着目すると、熱の関与に関係なく乾燥履歴により耐せん断力が減少した可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、木材利用において不可避である乾燥について、乾燥過程や木材利用時に起こる温度・湿度変化が木材に与える影響についての検証を試みた。乾燥過程での膨潤・収縮挙動の経過について、本研究で得られた木取りの影響や高い温度条件による残留応力の緩和といった新たな知見は、乾燥スケジュールの適正化を図る上で有益な知見であると考えられる。乾燥履歴による木材の耐せん断力の減少についても、木材科学における新規知見であることに加え、乾燥過程での不必要な湿度の増減を回避するべきであることを示唆する基礎的知見であると考えられる。
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