研究課題/領域番号 |
18K14507
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2020) 東京大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
高木 悠花 千葉大学, 大学院理学研究院, 助教 (10785281)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 浮遊性有孔虫 / 光共生 / 多様化 / 進化 / 18S rDNA / 共生藻 / 18SrDNA / 光合成生理 / FRRF |
研究成果の概要 |
海洋の動物プランクトンである浮遊性有孔虫の光共生性(藻類との細胞内共生)について,現生種30種について調査し,従来知られていなかった共生関係の発見に加え,浮遊性有孔虫全体における光共生の概念図を提示した.また,パートナーである共生藻の種類について遺伝子解析を用いて同定を行い,7種の共生藻を確認したほか,共生関係には強固な特異性があることを見出した.得られた結果を浮遊性有孔虫の系統関係に照らし合わせた結果,共生関係は有孔虫の進化の過程で独立に何度も獲得されていることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋の動物プランクトンにとって,光共生(藻類との細胞内共生)は,貧栄養海域で生存していくために適応的な戦略である.本研究では,浮遊性有孔虫という単細胞動物プランクトンの光共生生態に着眼し,どれほどの種が,どんな共生藻を,どれくらい持ち,どれほど活発に光合成を行っているかを,徹底的に調べ上げた.本研究により,新規の光共生関係を多数見出したほか,進化の過程で光共生が独立に何度も獲得されてきたことが示唆され,光共生がプランクトンの多様化に貢献してきたことが示された.こうしたプランクトンの生態に関する知見は,地球環境変動に海洋生物がどのように応答するかを予測する際の基礎的な情報を提供してくれている.
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