研究課題/領域番号 |
18K14509
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
|
研究機関 | 高知大学 (2022) 東海大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
中山 直英 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 講師 (40781894)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 分類学 / 生物多様性 / 形態学 / 深海魚 / 魚類学 / 動物地理学 / 国際共同研究 / 底魚 / 形態進化 / 分子系統学 |
研究成果の概要 |
ソコダラ科トウジン属Coelorinchus Giorna, 1809の分類を,亜属と種の両レベルから検討した.分類学的に亜属と想定される種群を再定義し(12種群+1種を確認),これらの識別形質や構成種を明らかにした.また,インド-西部太平洋を中心に新種記載と既知の学名の整理を行い,日本周辺の北西太平洋に分布する種については包括的な分類学的再検討を出版した.さらに,トウジン属全種の採集情報を分献と標本に基づき徹底的に調査し,各種の分布を詳細に明らかに.また,日本周辺の北西太平洋における本属の動物地理的特性を議論した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究対象のトウジン属は水産的に重要なタラ最大の属であり,一部の種は漁獲され,未利用資源としての可能性も高い.しかし,過去に世界レベルの分類学的再検討が一度もなされておらず,亜属と種の両レベルで分類が混乱していた.本研究により,属内の分類学的な整理が飛躍的に進み,日本周辺の北西太平洋では,長年未解明であった分類学的問題が一掃された.また,この海域における本属魚類の分布パーターンやその動物地理学的特性が詳細に解明された.本研究の成果は,本属魚類を対象とした水産学を含むあらゆる分野の基礎資料として重要である.
|