研究課題/領域番号 |
18K14510
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2021-2022) 神戸大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
板倉 光 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (40749040)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 回遊開始機構 / ニホンウナギ / 春機発動 / 標識再捕 / 耳石成長解析 / 回遊意思決定 / 成長履歴解析 / 耳石分析 / 標識放流実験 / 銀ウナギ / 成長解析 / 成長履歴 / ウナギ属魚類 / 生息域利用 / 降河回遊開始 / 標識再捕実験 / 降河回遊開始機構 |
研究成果の概要 |
秋季の銀化/回遊開始を夏季に個体レベルで予測できる方法を確立させ、ウナギ属魚類の降河回遊開始に関わる一連の意思決定機構を明らかにすることを目的として研究を進めてきた。雌のニホンウナギを用いた野外人工池における標識再捕実験により、春機発動個体の秋季における卵径が未春機発動個体に比べ顕著に発達していることが明らかとなり、夏季に卵径を測定して春機発動の有無を調べることで、秋季の回遊開始を事前に個体レベルで予測することが可能となった。また、島根県神西湖で採集された個体の成長解析から、高成長パターン個体が若齢で回遊開始することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の実施により、これまで困難であった秋季におけるウナギ属魚類の銀化/回遊開始予測について、夏季に卵径を測定して春機発動の有無を調べることで、秋季の銀化/回遊開始を事前に個体レベルで予測することが可能となった。これにより、黄ウナギをその年に銀化/回遊開始個体か残留個体かに判別することで両者の成長パターンなどの比較から、ウナギ属魚類の回遊開始に関わる意思決定機構の解明が可能となるため学術的意義は高い。また、事前の銀化/回遊開始の予測は銀ウナギの確保を可能とするため、社会的意義も高いものと判断できる。
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