研究課題/領域番号 |
18K14512
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
高橋 宏司 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 助教 (70723211)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 魚類 / 学習 / ストレス / 訓練 / グルコース / 個性 / 行動特性 / 種苗性 / トレーニング / ストレス耐性 / 養殖 / 条件付け / 心理 |
研究成果の概要 |
魚類の増養殖過程には様々なストレスが存在し、効率的な増養殖の推進には個体のストレス耐性の向上が求められる。本研究では、軽度の日常的なストレス経験に対する学習によって、魚類のストレス耐性を訓練することができるかどうかを検討した。実験では、キンギョやメダカ、ゼブラフィッシュを対象として、ストレス処理方法およびストレス耐性の機能を調べた。その結果、ゼブラフィッシュにおいて、浅水での飼育処理によって、空中暴露ストレスおよび温度変化ストレスに対する耐性が向上する可能性が示された。一方で、ストレス耐性の訓練効果には、魚種や個体によって効果が大きく異なることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類の増養殖現場において、ストレス耐性の獲得は効果的な飼育、輸送などに有用な情報となりうる。本研究では、ゼブラフィッシュを用いて、ストレス環境の学習を利用した訓練によってストレス耐性を向上できる可能性が示された。本研究で採用したストレス訓練の手法は、水深を浅くして飼育するという極めて容易な方法であり、実際の水産現場にも適用できる可能性がある。また、訓練によって、温度変化やハンドリングなど様々なストレスに対する耐性を高められる可能性が示されたことから、実用性が高いと考えられる。学習によるストレス訓練は、効率的な増養殖において画期的な技術となる可能性を秘めており、今後さらなる研究が望まれる。
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