研究課題/領域番号 |
18K14515
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 国立極地研究所 (2018-2021) |
研究代表者 |
佐野 雅美 東京大学, 大気海洋研究所, 特任研究員 (00814732)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 南大洋 / 沈降粒子 / 動物プランクトン / 糞粒 / バクテリア / 食性 / 細菌叢 / マリンスノー / メタゲノム / ゲルセジメントトラップ / セジメントトラップ / 食物網 |
研究成果の概要 |
南大洋における中・深層低次食物網構造の解明に向け、粒子の沈降過程を明らかにすること、各種沈降粒子の細菌叢・真核生物相の特徴を求め、動物プランクトンの摂餌する沈降粒子のタイプを明らかすること、またその知見を長期のセジメントトラップ試料でも利用可能にする手法の確立を目的とした。粒子は表層から主に糞粒として沈降していた。細菌叢・真核生物相解析は食性解析で有用であり、凝集体等を摂食する指標となる可能性のある分類群や、また摂餌されないタイプの沈降粒子の存在も明らかとなった。またトラップで採集されにくい粒子が摂食されている可能性もあった。さらに長期トラップ試料の遺伝子解析のための固定保存法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、沈降粒子とこれを消費する動物プランクトンとの関係について、沈降粒子食性の指標や消費されない沈降粒子の存在を明らかにし、またセジメントトラップで動物プランクトンの消費する粒子を正確に捉えられているのか、という根本的な課題を提示することにも繋がった。鉛直的な炭素輸送における動物プランクトンの消費やリパッキングの影響を見直す必要にも繋がるため、今後の課題として取り組む必要がある。加えて今後の沈降粒子研究の発展を促進する手法も確立することができた。以上の知見は、今後海洋における物質循環像の理解の進展に繋がることが期待される。
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