研究課題/領域番号 |
18K14519
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平井 惇也 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (30762554)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 動物プランクトン / 種多様性 / 一塩基多型 / カイアシ類 / 交雑 / 種分化 / 海洋多様性 |
研究成果の概要 |
動物プランクトンではミトコンドリアDNAの解析により、形態種内で複数の遺伝子グループが検出されることが多くある。一方、生殖隔離を判別するために必要な核DNAでは、一般的な遺伝子マーカーの進化速度が遅く、正確な種の判定が困難であった。そこで、複数のミトコンドリアDNAグループを有するカイアシ類Pleuromamma abdominalisを用い、MIG-seqおよびRAD-seqを行いゲノム内の一塩基多型を網羅的に検出したところ、より正確に種の境界が班別が可能となることが明らかとなった。また、MIG-seqはPCRを伴う手法であり、小型でDNA量も少ない動物プランクトンに最適であると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物プランクトンは種ごとに異なる環境適応能力を有し、分布域の変化などの環境変化に対する応答も種毎で異なる。そのため、動物プランクトンの種の境界を適切に把握することは、生態系の変化を理解する上で重要である。従来の遺伝子解析は母性遺伝をするミトコンドリアDNAの解析が一般的であり、正確な種の境界の把握は困難であった。一方、本研究は次世代シーケンサーを使用し、ゲノム内の一塩基多型を網羅的に取得し、より正確に動物プラントンの種の境界が把握可能であることを示した。この成果は動物プランクトンの分類学に貢献するだけでなく、今後の生物モニタリングにも有用な情報を提供できると考えられる。
|