研究課題/領域番号 |
18K14521
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
村田 良介 長崎大学, 海洋未来イノベーション機構, 助教 (40809159)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | アオリイカ / カミナリイカ / 卵巣 / 精巣 / 性分化 / 性成熟 / GnRH-like peptide / 性ステロイドホルモン / 産卵制御要因 / 温度 / 性決定 / 不妊化 / 性特異的遺伝子 / GnRH / 性ホルモン / イカ類 |
研究成果の概要 |
カミナリイカの生殖腺の性分化過程を組織学的に調べた結果、本種の生殖腺の性分化は孵化前の時点から開始することが明らかになった。生殖腺の性分化に伴う脳内GnRH-like発現変動を定量PCR及び免疫組織化学により調べた結果、発現変動に雌雄差は認められず、性分化へのGnRH-likeの関与は不明であった。本種の初期発生は18°C以上の水温帯では高水温ほど早く進行することが明らかになった。アオリイカの生殖腺発達に伴う脳内GnRH-like発現変動を定量PCRにより調べた結果、卵巣発達との関連は認められなかった一方、精巣発達との関連性が認められ、本種の精子形成へのGnRH-likeの関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、海洋環境変動によるイカ類の生殖機能への生理的な影響を評価する際の基盤となる知見を得ることができた。 また、本研究により得られたイカ類の生殖生理メカニズムに関する基礎知見は、イカ類の増養殖技術開発を行う際に必須となる。以上の点において本研究により得られた成果はイカ類資源の持続可能な利用と増殖への発展が期待される。 無脊椎動物に広く存在が知られているGnRH-likeは、その具体的な機能に関する知見が不足している。本研究成果によりイカ類に関してはGnRH-likeは性分化への関与は少なく、性成熟に関しては精子形成への関与が示されたことから頭足類の生殖生理学的側面の理解が深まった。
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