研究課題/領域番号 |
18K14523
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
竹内 悠記 琉球大学, 理工学研究科, 博士研究員 (00754904)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 月齢同調産卵 / 月周性 / 時計遺伝子 / ハタ / ゲノム |
研究成果の概要 |
月齢同調産卵魚は月の満ち欠けに応じた月光照射時間の周期的変化を情報源に月齢を認知すると考えられる。本研究は、異なる月齢で月齢同調産卵を行うマハタ属の近縁2種に着目し、両魚種の全ゲノム配列の比較と時計関連遺伝子の発現変化に月光が与える影響の比較から、月齢同調産卵が異なるタイミングで起きる原理の理解を目指した。本研究では、ヤイトハタおよびカンモンハタ両種のドラフトゲノム構築でき、今後の研究にも有効な情報基盤の整備を行うことができた。また、Cry遺伝子発現に着目した発現解析によって、新月に応答した下垂体におけるCry2の発現上昇が月齢同調産卵にとって重要なシグナルとなる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種苗生産の現場では、水温や日長といった主に温帯域の魚が繁殖の同期に利用する環境要因を人為的に操作することで親魚の性成熟を制御し、種苗を得るタイミングの調整が行われている。ハタ類やアイゴ類といった熱帯域に起源を持ち、産業的価値の高い月齢同調産卵魚類の種苗生産は自然の月齢周期に従うか、化学物質に頼らざるを得ない。本研究において構築したドラフトゲノムは今後の月齢同調産卵魚類全般の産卵制御機構研究に加え、種苗生産技術開発の道を拓く基盤情報を提供するものである。
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