研究課題/領域番号 |
18K14526
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
須藤 竜介 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), グループ長 (60722676)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ニホンウナギ / オオウナギ / 交雑種 / 仔魚期間 / ゲノム解析 / 種間交雑 / 変態開始 / 熱帯ウナギ / 凍結精子 / 交配 / 回遊 / 種苗生産 / 変態 |
研究成果の概要 |
奄美大島で採集したオオウナギの雄をrLHにより催熟させ、精子を得た。得られた精子を凍結精子として保存できることを確認した。次に、ニホンウナギの雌とオオウナギの雄から交雑種を作出し、同時に同じ母親に由来するニホンウナギも作出した。作出した仔魚をシラスウナギへと変態するまで飼育したところ、ニホンウナギよりも交雑種は仔魚期間が短い傾向であることが明らかとなった。さらに、交雑種の遺伝学的解析の基盤整備のために、ゲノムデータを取得した。ナノポアウルトラロングシーケンス解析により約50Gbpのオオウナギのゲノム配列情報を取得し、Flye2.9でアッセンブリしたところ、良好なドラフトゲノムが構築出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により熱帯ウナギであるオオウナギと温帯ウナギであるニホンウナギの種間交雑種の作出が可能であることを示すことができた。さらに、交雑種はニホンウナギよりも仔魚期間が短くなる可能性があることが示唆された。仔魚期間は回遊距離と関連する形質であり、回遊の大規模化の進化機構解明に向けて、試験材料の確保に目処を付けることが出来た。加えて、完全養殖のウナギの社会実装の必要性が高まっている状況において、仔魚期間の短い交雑種を利用することは、養殖種苗としての適性があるとも考えられる。以上のように、本研究は基礎生物学的な価値とともに、水産学上も有用な知見を提供するものである。
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