研究課題/領域番号 |
18K14527
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石田 貴士 千葉大学, 大学院園芸学研究院, 助教 (30623467)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | リスク認知 / リスクコミュニケーション / 情報処理プロセス / ヒューリスティック / 精緻化見込みモデル / 行動経済学 / 安全性評価に対する確信 / 信頼 / ゼロリスク志向 / ヒューリスティックス / 食の安全と安心 / 限定合理性 / 食品の安全・安心 / 認知的不協和 / リスク・コミュニケーション / ベイズ学習 / アンケート調査 |
研究成果の概要 |
リスク評価に対する確信が、消費者の不安形成に果たす役割を分析し、リスクを小さく評価している消費者であっても、その評価に対し確信がないと不安が大きくなり、一方で、リスクを大きく評価している消費者は、その評価への確信が強いと不安を強くすることを示した。この結果は、リスクコミュニケーションにおいてリスク評価へのアプローチだけでなく、その評価への確信に対するアプローチが必要なことを示している。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
消費者は、しばしば食品添加物や農薬、食品照射など食の安全性リスクを実際よりも過大に認知し、いわゆる風評被害を引き起こしている。一方で、ソラニンなどの自然毒やサプリメントの過剰摂取、肥満などに対するリスクを過小に評価し、健康被害の原因となっている。このようにリスク認知にバイアスがあると、消費者はリスクに対して最適な行動をとれず、市場の失敗が起こる。したがってリスクコミュニケーションなど追加的な情報の付与により、消費者のリスク認知のバイアス緩和が求められている。本研究課題の成果は、心理的・認知的要因が消費者の認知形成に与える影響を明らかにし、リスクコミュニケーションの効率化に寄与すると考えられる。
|