研究課題/領域番号 |
18K14543
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 琉球大学 (2019-2020) 弘前大学 (2018) |
研究代表者 |
城間 吉貴 琉球大学, 教育学部, 講師 (30781455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 琉球石灰岩 / 地下水 / 水中ラドン濃度 / 滞留時間 / ラドン散逸係数 / 地下水挙動 / 水中ラドン / 地下水浸透 / 石灰岩 / ラドン |
研究成果の概要 |
石灰岩地域に特有の地下水挙動を明らかにするため,土壌・岩石におけるラドンの生成と地下水への供給を考慮した地下水中ラドン濃度推定モデルを考案し,推定値と実測値の比較からその実用性について検討した。土壌から間隙への供給量を定量化するため,散逸係数測定システムを構築した。石灰岩地域に分布する土壌のラドン散逸係数はおよそ0.30であった。次に,土壌中ラドン濃度の時間変動を推定するモデルを構築し,地中ラドン濃度の推定値を求めた。研究期間中に玉泉洞内の滴下水と周辺地域の湧水中のラドン濃度を継続的に実測した。ラドン濃度の推定値と実測値の比較から琉球石灰岩中の浸透速度は,およそ3 m/日と推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
石灰岩体中では, 不均一な透水性のため, 既存の数値モデルによって地下水システムを予測することが困難な場合も多い。沖縄島の南部地域には, 琉球石灰岩が広く分布しており, 複数の地下ダムが整備されており, 地下水が農業用水等の貴重な水資源として利用されている。今後の持続的な地下水利用のためには, 地下水の挙動を定量的に評価することが不可欠であった。本研究では水中に溶存するラドンに着目して当該地域における特異的な地下水挙動を数値解析と濃度測定の両面から明らかとした。その結果,降水が地下に浸透し地表に湧出するまでの各層における滞留時間を推定することが可能となった。
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