研究課題/領域番号 |
18K14550
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人土木研究所 |
研究代表者 |
山崎 廉予 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(先端材料資源研究センター), 研究員 (10647382)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 汚泥堆肥化 / 貧毛類 / 下水汚泥 / 刈草 / シマミミズ / バイオマス / 堆肥化 |
研究成果の概要 |
本研究では、ミミズ・汚泥・刈草すべてを活用した、汚泥処理技術の開発を目的とした。 汚泥の水分を排水できるシステムとした場合、脱水汚泥でなくても、ミミズの飼育が可能であった。下水処理場の最初沈殿池濃縮汚泥を餌としたミミズ飼育では、汚泥の減容化が達成できる可能性が高く、余剰汚泥、消化汚泥では、汚泥投入量や混合方法等を工夫することで、堆肥化の可能性がみられた。混合方法は、重層混合や刈草混合により、ミミズの生存率を上昇させられることが示された。以上より、下水汚泥や地域バイオマスである刈草を活用したミミズの飼育、堆肥化は可能であることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下水処理場における汚泥の発生量削減や有効利用方法の開発、河川堤防等の刈草等の活用は、省コスト化や、資源活用の点で、常に課題である。本研究では、ミミズを用いた下水汚泥の堆肥化による、低エネルギーかつ低コストな下水汚泥利用技術の開発を目指した。 本研究において、脱水前の下水汚泥を、ミミズ飼育に活用できることを示し、脱水にかかるエネルギー削減の可能性を示した。汚泥の種類毎のミミズ飼育方法の一案を示し、汚泥の処分にかかるエネルギーの削減または有効利用につながる可能性を示した。また、刈草の活用が、堆肥化、ミミズの成長の安定化に有用な可能性を示し、未利用のバイオマスの活用の可能性を示すことができた。
|