研究課題/領域番号 |
18K14580
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植木 紘史 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (70794907)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インフルエンザ / 生体イメージング / 2光子励起顕微鏡 / 免疫 / 2光子励起顕微鏡 / 免疫系 / 感染 / 好中球 / 免疫学 / インフルエンザウイルス / ウイルス / 免疫応答 / 細胞動態 |
研究成果の概要 |
インフルエンザウイルスの病原性には、宿主免疫応答によって惹起される肺の炎症が関与すると考えられているが、その詳細については十分に明らかになっていない。本研究では、肺の呼吸運動を抑える吸引保定装置を独自に開発することで、2光子励起顕微鏡下で生きた細胞の動きや形態変化を高解像度で観察できるウイルス感染肺の生体イメージング法を確立した。さらに、生体イメージング解析に適した蛍光レポーターマウスならびに蛍光標識抗体のスクリーニングを完了させ生体肺の多重蛍光標識イメージングの方法論を確立させた。本イメージング法を用いて、インフルエンザウイルスに感染した肺における免疫系の細胞動態について新たな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸のために拡張と収縮を繰り返す肺は、視野の固定が難しくこれまでいくつかの方法論が試されてきたが生体イメージングには不向きと考えられており、インフルエンザに代表される重度の炎症を伴う肺を顕微鏡下で観測することは困難であった。本研究において、2光子励起顕微鏡を用いた感染肺の生体イメージング法を確立し、インフルエンザウイルスに対する免疫細胞応答を解析することが可能となった。インフルエンザの病原性発現メカニズムの解明に役立ち、ワクチンや新規抗ウイルス薬の動物実験における評価にも応用できることから、ウイルス学や免疫学などの基礎的な研究からワクチンや薬剤開発に至るまで、幅広く利用されることが期待される。
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